宅配便ユーザーさんが非常に興味深い事を
仰っていました。
(課題曲がしらない曲なので)
まずは曲をよく聞いてから弾き始めようと
思います。結構そういう曲のほうがうまくいくことが
多い気もします。やっぱり知っている曲って
心のどこかで舐めてるのかなあ?
素晴らしい気づきだと思いました。
これはナメているのではなく、
知っている曲というのは
その人のイメージが強くこびりついている、
というのが真相だと思います。
楽器演奏というのは
イメージを形にする行為ですから
知っている曲の場合はそのイメージに
引っ張られてしまいやすいのです。
リズムは特にその影響をもろに受けます。
だから、イメージするフレーズのリズムが
よろしくなければそのように演奏に現れる。
しかも、弾いている本人は
その現状に気づきません。
更にたちの悪いことに演奏聞いている側は
崩れたリズムは見事に認識できるのです。
それは「ここがおかしい」と
明確に指摘することはできないけど
本能的に「なにかおかしい」という違和感
として現れる。
だから、御本人に指摘できる人も
かなり少なくなる。
指摘できるのは同じくギター弾いている人で
リズムの感覚を養った人だけ、となりますが…
そんな指摘は普通はできません。
おせっかいだと思われるし
そんなことを生徒でもない人にいうのは
失礼に当たるからです。
こういうこともあり、リズムは多くの人が
うまく処理できない演奏上の要素となるのです。
宅配便のユーザーであるコメント主さんが
知らない曲の方がうまくいく感覚があるのは
聞いたことがないからこそ
リズムに対するイメージも真っ白だからです。
真っ白だから宅配便のメソッドをやることで
リズムがまともなものになりやすい。
こういうことが起こっているのだと
推測できます。
なんせ、リズムというのは
如何にやっかいなものか、ということです。
最も聞き手に影響するリズムの扱いが
一番厄介であるという。
ここにギター演奏の奥深さがありますね。
ギター練習の参考になったら嬉しいです。
追記
ちなみに宅配便で提供している
リズム攻略メソッドは既知の曲に
こびりついたリズムイメージを正すことも
自然とできるように設計してあります。
実際、正しく実践できている人は大抵、
時々、頭の中でイメージしているタイミングと
弾くタイミングがずれる時がある
という事を口にされることがあります。
これがイメージと演奏が乖離したタイミングであり
それまでのリズムのイメージが
塗り替えられる瞬間なのです。
…と言葉で書いても体験しないと
わからないでしょうけど、
解決策はあるということは知っておいていただけると
嬉しいです。