昨日、宅配便をやっている生徒さんの
コメントを紹介しました。

charさんのインタビューの話にからめて
考えている事をシェアしましたが
今日は実益のある話をしようかと思います。

さて。

charさんのインタビュー、僕も読みましたが
共感できることだらけでした。

※ちなみに、ギターマガジン2025年7月号に
掲載されているインタビューです。

特に全体を一貫しているcharさんの
信念というか思想に非常に価値があると思います。

読んだらわかることですが、
charさんは明らかに曲のコピーを通して
ギターを上達させているし、
その過程でかなり深く音を聞く能力を
養ったんだと思います。

だから、「ジェフ・ベックの癖を分析した」とか

「10個か20個くらい
音が取れる範囲でコピーしていた」とか

「スタジオ・ミュージシャン界のコロッケみたいなもの」

という発言が出てくるわけです。

しかも、リズムギターの話に差し掛かると
明らかに聞こえない部分を聞いている。

だから、「16を感じている」なんていう
コメントになるんです。

音からその背後にある感覚を掴んでいる。

こういう部分に価値があると思います。

世の中にはうまくなるための練習法が
溢れていますよね。

確かにそれをやっていたらうまくなるけど
そればっかりやっていてもダメだし
その練習法ですからやり通せない人が多い。

結局、態度の問題だったりする。

ギター本当に楽しく弾き続けられる人にとって
上達なんてもんは通過点です。

ゴールなんて無いとおもう。

如何に自分が満足行く音が出せるか?

それを他人も喜んでくれたら嬉しいし
他人が喜ばなくても自分の納得行く音出せたら
それで良いのですよ。

インタビューってそういう態度を学ぶ上で
最高の教材だと思います。

どんな世界にもいるけど
何がしたいのかよくわからん人っていますよね。

ギターで言ったら
「教えますよ」「初心者を助けたいのです」
などといいながら何故か
ミュージシャン活動に精を出しているのとか…

「俺は本物を知っている」とかなんとか言って
技能のマウントを取ってきたり
人の演奏をうだうだ批判して喜んでいる
幼稚な精神の持ち主とか…

精神が統一されておらんのでは無いかと
感じるものがおりますが…

そんなよくわからん者の情報なんか当てにするより
偉大なギタリストのインタビューと
音源のほうが勉強になります。

そして、そういうところから
上達アイデアを引っ張ってきて
試行錯誤したほうが
ギターは簡単に上達を実感できるようになります。

僕は全く音楽にセンスが無いです。

そもそも勉強も運動も出来なかったし
リズム感も最悪、手先は不器用だし
音楽なんてチャラい軽薄な人間のやる遊戯だとしか
思っていなかったような人間です。

でも、それが間違いだったと気づいて
音楽を志した19歳のときからやっているのは
偉大なギタリストの言動足跡を
追いかけることでした。

結果、プロ活動まで経験したし
今やその経験を利用してコーチ活動を
しています。

だから、ギターに関しては
ホント道を外さなかったと思う。

誰の言うことを聞くべきなのか?

何を聞くべきなのか?

これに鼻が利くのが
僕の才能なのかも知れません。

今まで活躍した偉大なギタリストの残した
エッセンスに真摯に素直に従った人間と

何がしたいのかよくわからない人。

僕は前者を選びました。

だから、ギターのコーチ活動を始めてからも
教える内容で困ったことがありません。

コーチになったことでギタリスト以外の
素晴らしい指導者の言動足跡も
追いかけることになったので
そういう知恵をギターに取り込んで
練習方法考えたりして生徒さんと共有できるのが
楽しいのです。

先ず重要なのは誰の言うことを聞くのか?

どんな話に耳を傾けるべきなのか?

そこを正すこと。

そして、一旦、この人の話に耳を傾けると
決めたら、その人の言いたいこと、
その人の態度、精神、感覚といった
目に見えないものを掴もうとすることですね。

それが出来たらギターもうまくなるし
ギター以外の活動でも成果を上げることが
出来る。

これは本当にそうなるから
強く強くおすすめします。

よかったらやろうとしてみてください。

ではでは。