この画像は実践サポートクラスの生徒さんがたまたまFBにアップしたもの。
見たときに、激しく納得しました。
実は前々からこの方の出音に得も言われぬ違和感があったのです。
ピッキングに力がどう考えても入っている音。
でも、ピッキングの脱力を促しても、おもっているほど変化が見られませんでした。
「まぁ、やるべきことは伝えてるし様子見るか」
そんな風に呑気に構えてたらたまたまFBでアップされたこの画像を見て、「これは事態の深刻さに気づいてないぞ」というアラームが脳内にこだましました。
画像を見たら分かるでしょうが、右がこの生徒さんの使ったもの。
左は新品のピックです。
削れ方が異様です。
明らかに彼の出音に対する違和感はピッキングの力みであることがわかった出来事でした。
さて、本題はここから。
実はこの生徒さん。
どうやったらピッキングから力を抜くことが出来るかは知っているのです。
知っているのに出来てなかったわけです。
もちろん、この方、内面が傲慢とかひねくれ者とかそういう人でもありません。
学ぶのに時間も努力もお金も費やすまともな努力家です。
それでも、こういう事になる。
この事実が指し示すことは何でしょうか?
問題の原因を特定することはものすごく難しいということです。
先にも書きましたが、彼は脱力したピッキングする方法を知っているのです。
だからこそ余計に脱力が自分の足を引っ張っているとは思えなかったわけです。
おそらく「ピックがこうなるのはこんなもんだろう」くらいにおもっていたのかもしれません。
また、彼をコーチしている僕ですらピックがここまでになっているとは思いもよりませんでした。
ギターだけに限らず、どんなことでもそうですが問題や課題の特定が出来たら半分以上解決です。
でも、そうであることを知らない人は多いです。
実は練習法とかそういう「解決策」よりも問題の特定の方が重要なのだということです。
あなたは自分の問題や課題はどこにあるか把握できているでしょうか?