「ギター練習するのに
おすすめの曲ありますか?」
レッスンでよく聞かれます。
あなたも一度は考えたことが
あるんじゃないでしょうか。
もしかしたら誰かに
同じ質問をしたことがあるかもしれません。
もし、そうならこれからお伝えすることは
練習を効率化させ、
上達を早めるかもしれません。
さて。
先の質問に対して
いつも僕は2つの答えを用意しています。
一つはあなたが好きな曲を弾くことです。
そもそも、ギターでやろうとしていることが
好きな曲を弾くことならいきなりこれをやっていい。
チャレンジして上手く弾けなくてもいいから
これからスタートしたら良い。
「弾きたい」という思いがある曲なら
何でも良いのです。
弾いてみて難しいな、と思ったら
そこに課題があるのだから、
練習内容もはっきりしていいです。
もう一つの答えは古い曲を弾くこと。
古い曲と言ってもモーツァルトとか
バッハといったいわゆる「クラシック」で
なくてOK。
ロック・ポップスなら60~70年代の洋楽。
主にイギリス、アメリカの曲を
コピーすると良いです。
これは特に弾けるようになりたい曲はないけど
ギターは弾けるようになりたい人に効果がある。
なぜなら、60~70年代の洋楽というのは
ギター演奏が発達する時代だから。
80年代とかになると音楽ジャンルが
たくさん増える事により
奏法やフレーズなんかも偏りが出てきて
基礎的なことが見えにくくなるのです。
でも、60~70年代は
本当に基本的な演奏技術をつかっているし、
それで弾けるようなフレーズだから
シンプルです。
よって弾きやすい。
そういう時代の曲のバッキング、
リズムギターフレーズを練習すると
演奏技能の基礎を創るのには
とても良いと思います。
もう、約半世紀も前の曲を弾くことになるけど
いわゆる古典を大事にするのは
音楽の世界でも効果的なのです。
温故知新という言葉があるように
古いものを深く学ぶと
今の音楽が見えるようになります。
ところが今の音楽にしか触れてないと
上澄みしかわからないし、
すごく浅薄な楽しみ方しかできなくなるんですよね。
昔のギタリストは本当に腕一本で
やっているから何を考え、感じ、
弾いているのか。
身体をどんな感覚でつかっているのかも
非常に見えやすいのです。
しかも、何十年と世界中の人に
愛されたフレーズと演奏だというのが
証明されているから感性も自然と養われます。
しかも、コピーはそれを追体験することになるから
とても良いのです。
なので、特に弾けるようになりたい曲がない場合は60~70年代の洋楽を漁ってみましょう。
損はしないと思いますよ。