夜明け前に目覚めるキノコは、

月の満ち欠けの営みを知らない。

 

夏の日に歌い続けるセミは、

一年という歳月の営みを知らない。

 

 

 

これは今から約2300年前の賢者の言葉。

 

 

一見、何の変哲もない言葉に見えますが、

要するに

 

知らないまま一生を終える事というのは

あるんだぞ

 

と言っているんだと思うんです。

 

 

 

実際、僕たちの人生はこうなっています。

 

 

自分の過去を思い出しても

あの時に師の多くに出会わねば、

僕はキノコであり、

セミのような一生を送るだろうことが

容易に想像できるわけです。

 

 

もちろん、すべてを知ることは出来ないから

どこまでいってもキノコであり、

セミなんでしょうけど。

 

 

 

でも、今、自分の中で

当たり前になっているほど定着した

知識や経験というのを

知らないまま一生を終える可能性を

考えると、、、

 

ゾッとします。

 

 

 

ギターもホントそれが当てはまる。

 

 

昔の僕も思っていたけど、

上手に弾ける人はセンスがあると

思ってしまう。

 

 

 

そういや、先日も整体の先生が言ってました。

 

「僕は音楽センスゼロですから

奧田さんみたいにギターを仕事にしている、

とかぶっちゃけ感覚想像できません」

 

と。

 

 

ギターなんか特別な音楽センス必要ないですよ、

といっても「まぁーた、また」とか言って

相手にしてくれませんでした。

 

 

 

でも、ほんとにセンスとかカンケーないのですよ。

 

 

だって、身体運動じゃないですか。

 

 

片方の手で弦抑えて

片方の手で弾く

 

 

これだけの楽器です。

 

 

 

両手を使う。

 

 

そして、音楽は何らかの音が

何らかのタイミングと長さで

表現されたものです。

 

 

この2点を踏まえるとギターなんて

誰でも弾けるようになるのです。

 

 

僕はそれをずっと生徒さんと一緒に

証明し続けてきたわけです。

 

 

 

ギターが難しいんじゃないんです。

 

 

音楽が難しいのでもない。

 

 

ギターや音楽を難しくしている人が

いるだけなのです。

 

 

 

あなたはギターや音楽を

必要以上に難しく、ややこしくしていませんか?