宅配便のユーザーさんと
お話させてもらったときの話。
※宅配便というのは僕がやっている
ギター練習をサポートする
サブスクサービスです
彼は元々宅配便やるまでは
ジプシーをされていました。
教則本を読んでやってみては
すぐ辞めて、、、
を繰り返していました。
でも、宅配便をスタートさせて、
約1年。
今では宅配便の上位クラスで
ギター頑張っておられます。
で。
彼が自宅で演奏していてたら
奥さんがこういったそうです。
「曲っぽく聞こえる」
と。
これを聞いてあなたはどう思いましたか?
「曲っ『ぽく』かよ」
と思いましたか?
それとも「それは凄い!」と思いましたか?
「曲っぽい」
実はこのワードはめっちゃ重要なサインなのです。
僕は彼に聞きました。
奥さんは楽器経験者ですか?
答えはノー。
だったら、奥さんが口にしたそのワードは
彼がものすごく成長していることの証である
可能性が高いです。
なぜ、そうなるか分かりますか?
彼の奥さんは楽器経験が無いのにも関わらず
なのに奥さんは「曲っぽい」と思えたわけです。
これってちょっと妙なことなのです。
例えば、、、
絵画の知識がない人が絵画を見ると
その価値が全くわからないといいます。
この感覚、すごく身近でしょう?
でも、音楽はなぜか演奏経験が無いのに
人の演奏の善し悪しがわかる。
これはなぜなんでしょうか。
これって、おそらく、音楽は
日常にあったから、というのは
答えのひとつなはずですよね。
子供の頃も音楽は耳にします。
学生になっても大人になっても
家族を創ろうが年老いようが、
音楽は日常的に耳にするから、
絵画と同じようなことにはならないと
考えてもなんらおかしくない。
問題は、その聞いてきた音楽。
それって大抵、プロが演奏したものでしょう?
昔だったらレコードでそれを聴き
ちょっと前なら、CDでそれを聞く。
今ならアップルミュージックとかの
ストリーミングでデータを聞いていたりする。
その売り物として成立するレベルの「音楽」を
みんな聞いているわけです。
つまり、僕たちギター練習している人たちが
理想としている人の演奏レベルが
素人さんが求める常識的な感覚になっている
ということです。
でも、これって演奏している側からすると
すごくハードルが高いでしょう?
「プロと比べんなよ」
と言いたくなる。
でも、比べようとしなくても
普段から耳にしているのはプロの演奏だから、
比べるなと言われてもそれは無理な相談なのです。
そうしようとしなくても
勝手にそうなってしまう。
そういうものなのです。
つまり、素人さんの判断というのは
実はかなり正確だと言うことがわかるわけです。
そもそも比べているもののレベルが高いのだから、
自然と辛口な感想をもってしまうのです。
さて。
これを踏まえたとき、、、
先の彼の奥さんが口にした
「曲っぽくなった」
というセリフはどういう意味になるでしょうか。
言った本人も気づいてないくらい
いい評価だと言うことがわかるでしょうか。
このように人の評価を活用する、
というのは意外に難しいと
思ったかも知れません。
でも、言った相手の背景を考える、、、
これって実は楽器練習、音楽作成だけに関わらず、
仕事や人間関係でも同様にかなり活きる話なので、
自分なりで良いからぜひ習慣化するのが
おすすめです。
ちなみに、これが出来ると
同じ練習方法を採用していても
上達度合いや上達プロセスが変わるのは
間違いないですから。