海外のギター雑誌のコラムに
こんなのがありました。

ギターが上達する方法
早く上達する10の実証済みの方法

こんな内容でした。

  1. フレットそばを抑える
  2. フィンガリングに力を入れない
  3. ダウンストロークと
    アップストロークの音量を同じに保つ
  4. 小指を強化する
  5. すべての弦からきれいに発音できる
    バレーコードをマスターする
  6. 不要弦のノイズを減らす
  7. チョーキングを完璧にマスターする
  8. レガートとピッキングの音量を合わせる
  9. 抑揚をつけた演奏をする
  10. ギターのチューニングを正しく保つ

全部正しいと思います。

でも、肝心なものがない。

そう、リズムです。

リズムの話が一つもない。

まぁ、トーンの話はコンテンツにしやすいし
文章にするのも書きやすい。

きれいな音というのが
善い音だというのは誰しもが直感的にわかるから
コンテンツとしても伝えやすいのです。

でも…

これは30年前から日本でも
あらゆるギター雑誌とか
教則が言ってきたことなのですよ。

それで90%の挫折とかいわれている意味を
考えたほうが良いと思います。

(90%の挫折って知ってますよね?
フェンダーが公開したデータで有名になりました。)

音色(トーン)偏重というのは
ギター練習の教科書にも書いたけど
ここまで偏ると有害だといつも思います。

「音色なんかどーでも良い」などというつもりは
微塵もないのですが
音色はリズムとセットになっているものです。

如何にきれいな音でも
リズムを外したらそれだけで
価値が下がる。

先の雑誌社のコンテンツには
動画がついていたけど
その動画で弾いているギタリストの演奏は
みんなリズムが整っておりました。

リズムが整っているからこそ
模範演奏になる。

こんな事、模範演奏なんだから
当たり前なんだけど
その「当たり前」は出来てない人の方が多い。

特に普通にギター弾いているけど
自分の腕に自信が持てなかったり
上達度合いに不満があって
勉強熱心な人ほどリズムという
「当たり前」に関してはノーマークに近い。

触れる情報がトーン偏重のものばかりなのだから
そうなって当然なんですけどね。

(つまり、勉強熱心な人だからこそ
情報を鵜呑みにせず、自らの頭で考えることが
必要とも言えますね。)

EVHがあれだけのソロが弾けて
作曲センスもあるのに
「リズムは曲の9割を占める」
と言った意味を本当に考えたほうが良いと
思います。

うまくなって楽しく自由に弾けるようになるのを
目指すなら僕はリズムから入ったほうが
賢明だと思います。

あなたの練習にリズム要素はあるだろうか?

一度見直してみることが
新たな上達へ連れて行ってくれるかも知れません。

もし、リズムの事に対して今まであまり
注意を払ってなかったのなら
まずはエレキギター練習の教科書を
読んでみてください。

なにか気づきのヒントになるかもしれません。