よくギター上達を志して練習している方に
よくいわれるのが
「僕は何をやったらうまくなりますか?」
という趣旨の質問です。
どうでしょうか。
これを読んでくれているあなた、
同じようなことを感じていますか?
もし、この答えがYESであなたが
昨日、今日、ギターを弾き始めたばかり
というような段階なら何も言うことは
ありません。
今すぐ自分が信じる練習法を利用して
練習していいと思います。
でも、そうでないなら…
つまり、少なくとも半年以上ギターを
弾いているのにこの答えがYESなら…
ちょっと気をつけたほうが良いかもです。
というのも、先の質問…
「僕は何をやったらうまくなりますか?」
という質問はあなたを
上達から遠ざける質問かもしれないからです。
どういうことかお話しましょう。
その話をする前に、
ひとつ、こんな話をさせてください。
僕達の世界には
「投げかけたものが返ってくる」
という法則があるのは有名です。
悪口をいうと悪口が返ってくる
思いやりあることを言っていると
思いやりが返ってくる。
なんていうのは有名ですよね。
これは善言、悪言に関わらず
すべてに通用する。
もちろん、ギターでもこの法則通りに
なっているといつも思います。
長年指導していると
この法則通りに動いておるな、
と思わさせられることが多いです。
ただ、この法則。
意図的に自分が投げかけてなくても
無意識に信じておることもその通りに返ってくる
というのをご存知でしょうか。
実はこれ、ギターではよく散見されるのです。
例えば、基礎。
大事だと口ではいいながらも
それにちゃんと向き合ってない人は
無意識的には基礎を軽く扱っているのと同じです。
そういう人は必ず、基礎的なことで
足を引っ張られています。
そういう方もレッスン等で
指導させてもらうことが多いのですが…
基礎的なことを練習しているけど
練習の内容がぜんぜん基礎的じゃなかったり
ピントはずれていたりするので…
基礎力のなさが原因となり
弾けるものが増えていかないという事に
なっているのはよくあることです。
他にも…
リズム主体の練習をすると
ギターは誰でもうまくなる、
ということを僕は日々発信していますが…
それを知識として知っていても
実践出来てないケースなんかも多い。
正しく実践できてなくても
実践努力を続ける人はいつの日か正されます。
リズムを軽く見てないからリズムで足を引っ張られることはないのです。
でも、効果があらわれないからと言って
リズムを軽視し始めると
途端にリズムに取り組む前の状態に逆もどりします。
そもそも、自分なりに努力して
上手く行ってない時にリズムの話を聞いて
やってみようと思ったくせに
その自分の決断を反故にしたら
そりゃ、うまくいくものもいかなくて当然。
でも、意外とご本人は気づかないのです。
これらはたくさんある一例です。
でも、いずれも自分が無意識的に
信じておることの通りに自分を誘導している。
信じておることがそのまま返ってきて
望まない結果になっているということです。
つまり、タイトルで書いた「ヤバい法則」とは…
意識的、無意識的に関わらず
自分が発したものは自分に例外なく返ってくる
という法則です。
これが「自業自得」の意味でもあると思います。
さて。
ここで、冒頭の質問を振り返ってみましょう。
「僕は何をやったらうまくなりますか?」
この質問はギター始めたばかりなら機能します。
だって、知識も経験値も少ない状態だから。
でも、半年以上弾いているのにこの質問が出る、
ということは情報に振り回されて、
混乱している可能性が高いのです。
一つの事を半年もやっていたら
その練習方法が良さそうか、そうでなさそうか
くらいの判断は誰でも出来るものだからです。
半年以上と期間を限定したのは
こういうことが理由です。
情報に振り回され、混乱するのは
自分の信じた決断を信じてないからと
言えるのです。
結果、より信じられないような判断をしてしまう。
自らの決断を軽んじているから
自らの決断によって混乱を引き起こしてしまう。
信じていることが返ってきてしまうのです。
これがあるからこそ
僕は基礎とかリズムとか
演奏において影響力の大きいものを
軽く見てはいけないのだ、と
発信しまくるのです。
軽く見た代償がきついからです。
しかも、それは時間差で
大きくなって返ってくるのですよ。
こんな恐ろしく、
つまらないことはありませんよね。
では、基礎やリズムといった
影響力の大きい「重要素」を
軽く見ないためにはどうしたら良いか?
それは長くなるのでまた次回以降、
別の機会に譲ります。
ではでは。