花火は夏の風物詩です。
日本人で見たことがない人は珍しいんじゃないでしょうか。
花びらのように開いては消えていく。
そして、後から音が鳴る。
最初は一発一発花火が上がるんだけど、だんだん派手に打ち上げるようになってピークが来て爆発するかのような連発で一幕を降ろす。
「花火を作ってた職人の姿」や「昔、子供の頃に見た野に咲く草花」、ビッグバンは見たことがないけどビッグバンのようなイメージが想起されたりするものです。
実はこれ、音楽にも共通する部分だと気づいているでしょうか。
例えば、僕は普段生徒さんに「弾き直しをするな」ということを言います。
もちろん、ライブで弾き直しは出来ないから、というのが主な理由なんだけど、他の視点もあるんです。
弾き直しをしないのはミスを目立たせない技でもあるからなんです。
どういうことかというと「流れるもの」だから。
花火は最初は一発一発上がってだんだん激しく上がるようになるんだけど、上がって消えて次に上がった途端に前に上がったものはもう流れてしまいます。
記憶に残らない。
つまり、これは流れているわけなんです。
音楽も同じ。
ギターソロ聞いている時にAメロでどんな内容のフレーズを弾いたかは覚えてないわけです。
覚えているのは「弾き手」だけです。
なのに、そこで弾きなおしする癖なんかがあると、本番で止まらないにしてもココロは動揺して、どんどんギタープレイが乱れていく。
結局、全体で見たときに目も当てられないプレイが満載、なんて経験が生まれてしまう 笑
でも、最初から「流れるものだ」と知っていたら?
普段の練習から「流れる前提」でやるわけです。
結果、本番では出来なんか気にすることがなくなって純粋に音楽を楽しくやれるようになるわけです。
こんな感じで感じることをメインにやっていくと音楽と他の物のつながりが見えてくる。
それはエッセンスであり、知恵だとおもうのです。
ギター弾くことに囚われていると見えなくなる、本当の知恵というものはこういう感じで立ち上がってくると思います。
なにか参考になれば。