盲目の生徒さんに学んだエレキギター上達のコツ

先日レッスンした生徒さん。

目が見えません。

 

だから、僕はこの生徒さんにいつもたくさんのことを学ばせてもらっています。

 

感覚器官が一つ使えない人は残りの感覚器官を発達させます。

だから、この生徒さんの言うことは自分が普段スルーしている感覚に気づかせてくれたりします。

 

以前、この生徒さん、道に迷われたそうです。

当時は盲導犬を連れていたらしいのですが、犬ごと道に迷った、と。

 

聞いて不思議に思いました。

「なんで道に迷ったとわかるんだ?」

と。

 

すると、この生徒さん。

「風の匂いが違うから」

というのです。

 

僕ら5感が機能している人からすると詩的な答えだと思うようなものですが、ご本人は至って真剣なのです。

要は空気という「目に見えないもの」をこの方はリアルに捕まえているのです。

 

 

さて。

この「目に見えないもの」を扱うという意味で、僕たちは同じことをやっていることに気づいているでしょうか。

 

そう、音楽とは目に見えないものを扱っているのです。

 

つまり、それは言い換えると、そもそも日常と違う感覚を使うことを余儀なくされているわけです。

 

もちろん、視覚も使います。

でも、視覚情報に頼る割合が違うのです。

 

「音楽は耳でやれ」といいますが、実際、耳でやっている人はどれほどいるのでしょうか。

 

音楽は目に見えません。

「楽譜にしたら見える」という屁理屈もありますが、楽譜にするってことは多くの情報を放棄することになるのです。

 

だから、「音楽は耳でやれ」というのは(視覚を使ってもいいけど)音楽は耳で判断しようね、という意味なのです。

 

 

耳で判断するのだから、聞いてみておかしくなかったら・・・

 

コードで2弦の音が出てなかろうが

メロディの1つの音を間違えようが

問題ないと言えるのです。

 

でも、ノイズがまじりまくってたり、タイミングや長さがおかしかったら?

 

耳で聞いて違和感を感じるわけです。

つまり、これは改善の余地あり、となります。

 

こういう判断をすると今までと違って見えてくるかもしれませんね。

 

ご参考までに。

最後までご覧頂いてありがとうございます。

 

 

追記

ちなみに、こういう判断をするのもわかりやすいのはバッキング(伴奏)練習です。

そもそもバッキングは構造が単純だから、ノイズ、タイミング、音の長さのチェックがしやすい。

 

バッキング練習を基本にすることを推すのはここにも理由があるのです。