マツノギョウレツケムシという毛虫を
ご存知でしょうか。

前の虫のお尻にぴったりくっついて
一列に行進する習性があるそうです。

ファーブルは、
この虫の列を植木鉢の縁に誘導し、
先頭の虫が最後の虫のお尻に
くっつくようにして、
切れ目のない「円」を作った。

すると、すぐ近くに大好物の松葉を
置いておいたにもかかわらず、
虫たちは「前の虫についていく」
という本能に従い続た。

7日間、飲まず食わずで同じところを
グルグル回り続け、
最後は力尽きて死んでしまった。

という話があります。

なんとも読んでいて、
皮肉な話だと思いました。

なぜなら、ギターの世界にも
こんな人は沢山いるからです。

散々やって効果が現れないことを
経験しているのにやめられない基礎練習。

スケールは覚えないといけない
コードは覚えないといけない。

そう思い込んで思考が停止する。

なかなか努力が報われない人には
こういう方が多い印象があります。

ギターの練習なんてもんは
曲弾けるようになりたいからやるものです。

しかも、趣味でやっているなら
つまらなく、場合によっては
苦痛を感じる練習を採用するべきではないのに
いつの間にかそういうつまらない練習ばかりして
疲れてしまう。

大事なのは
あなたが昨日よりも弾けるようになることでは
ないでしょうか。

そういう目的を忘れてしまうと
弾けるものも弾けなくなってしまいますよね。

もし、あなたが今、苦しいだけの
円を回っていると感じるなら、
勇気を持ってその列から一歩、
外れてみてください。

そこには、あなたが本当に求めていた
「音楽の楽しみ(松葉)」が、
すぐ手の届く場所にあるのですから。

追記

虫と言うとまっさきに思い浮かんだのが
養老先生ですが、先生も名言を記しています。

他人の決めたルールに従い、
周りの目ばかりを気にして生きる日本人は、
ずいぶんファーブルから遠くなってしまった。

自立して生きることが
できなくなってしまっているのだ。

引用:https://amzn.to/3JSdD4x

ギターでも同様ですね。

人の教えを学ぶことと(他人への目)
自分で考えることのバランスを取るのが
自立だと思います。

追記 その2

このようにファーブルは自然から学んだ人だと
分かるわけですが、これが最上の道であると
言った人が日本の先人にいます。

天に学ぶは最上だと言った人です。

ギターも全く同じ。

自然から学べばよいのです。

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