ケニー・ワーナーという
素晴らしいミュージシャンがいます。
彼の哲学は非常に素晴らしく彼が書いた
エフォートレスマスタリーという本は
世代を超えて読みつがれています。
それは普遍的で古びないからだ
と奇才、クインシー・ジョーンズが言っている。
僕もエフォートレスマスタリーは
事あるごとに何度も目を通すけど、
下手な教則本とかより
ずっと役に立つと思います。
例えば、
間違った努力が、才能の開花を妨げる
という言葉が本書にでてくるけど
全くもってそのとおり。
この言葉は深いですよ。
何故、この表現なのか考えてみてほしい。
なぜ、「正しい努力が才能を開花する」と
言わないのか?
何故、「間違った努力が才能の開花を妨げる」
という表現にしたのだろう?
それはすべからく「間違った努力」を
してしまっている人が驚くほど多いからでは
なかろうか。
実際、長年ギターコーチしてるけど
そんな「間違った努力」をして
迷宮入りして、
でも、ギターは諦めたくなくて
レッスンの門を叩く生徒さんは多いです。
先日体験レッスンをやった時もそうでした。
Aちゃんという中2女子もそうでした。
僕のところに来る前に
街の音楽教室の体験レッスンを受けた。
でも、その内容は
「ドレミを弾こう」
「コードを弾こう」
で終わったそうです。
彼女は話を聞いていたら吹奏楽の経験者。
ピアノもやっていた。
メロディを弾くのと
コードで歌メロのバックを弾くのと
どっちがやりたいか訪ねたら
歌メロのバックだというので
コードを弾かせてみたら最初から音が出る。
だったら好きな曲のコード進行を
簡単なリズムで弾いて
好きな曲を弾いている感を味わえば良いのです。
趣味とは趣を味わうと書くように
好きな曲(趣を感じる曲)を味わえば良いのです。
だから、弾かせてみた。
いきなり4つのコード進行が
つながるようになった。
「ドレミいらんやろ?」
と聞いたら彼女は笑顔で「はい」と言っていた。
上達とは非常にシンプルです。
間違った努力をやめたら良い。
ギターは練習内容の効率性よりも
楽しく練習できる継続性の方が大事です。
如何に効率性が高かろうが
継続できなければ
その効率性は意味をなさないのだから。
それにもっというと、
「楽しいから続く状態」は、
脳にとっても身体にとっても、
最も効率的な学習状態なのです。
同じ効率を考えるなら
徹底的に追求したら良いと思うのです。
そのためにもわかっておくべきことは
あなたに才能がない、ということではない、
ということです。
「よその誰かが信じている常識」を
「正しい努力」だと信じ込ませる、
その思い込みこそが、
あなたの成長を邪魔する真犯人なのです。
あなたは間違った努力をしてないだろうか?
一度見直してみると良いと思いますよ。
追記
ちなみにエフォートレスマスタリーは
他にも素晴らしいヒントをいっぱいくれます。
ギタリストのために書かれてないけど
僕は必読書だとおもいます。