ギターの挫折率が90%という衝撃的な
データがフェンダーによって公開され
はや6年が経ちました。
依然、この状況は続いていると思う。
ただ、本来、ギターは挫折率90%などというほど
難易度の高い楽器ではないのです。
なのに90%もの初心者が挫折するのは
ちゃんと理由があると思っています。
それをシェアする前に一つもう一つ
あまり強調されないデータがあるので
その話からさせていただきます。
フェンダーの調査によると
初心者の1年以内の挫折率は確かに90%です。
しかし…
1年以上続ける人は一生続ける
というデータもあるらしいのです。
これはフェンダーが90%の挫折率を発表したときに
実は同時に発表しているものです。
もちろん、「一生」を本当に追跡したのかは
怪しいところですがこのデータはそこが問題ではなく
「かなりの年数ギターを続ける」
という解釈として読み取るほうが
活用できると思います。
このデータは何を意味しているのか?
1年続けると「何か」がわかるから
ではないでしょうか。
それは「面白さ」かもしれません。
「楽しさ」かも知れません。
「ギターを通して人生の可能性」に
目覚めるのかも知れません。
ここは個人差があるでしょうけど
要するに
1年くらい続けると
「ギターを弾き続けることの価値」が
見えやすくなる…
そんな環境に僕達は生きている、
ということは言えると思います。
情報がたくさんあって、
いろんな情報に触れることが出来る環境内で
1年ギター弾き続けるのと
インターネット出現前の環境で
1年ギター弾き続けるのは同じなわけがありません。
「1年」という期間になっているのは
複雑な背景があると思います。
まぁ、なんせ1年続けることが出来る
10%に入れば…
ギターを弾く価値がわかる可能性は高く
だからこそ、「長期間続ける」という結果が
生まれるのでしょう。
そう考えるとこの「1年」という期間は
ある種の希望に見えますね。
個人的にはあまり期間を
縛らない方が良いとは思いますが…
それでも「1年」というのがわかりやすいなら
それを目標にして損はないと思います。
「まずは1年はやってみよう」
こういう気軽な目標設定も
案外、役に立つかも知れません。
そうやって軽くスタートしておいて
(もしくは仕切り直しておいて)
やりながら目標を具体化していく。
例えば…
1ヶ月後に
walk this way(さんま御殿でかかってる曲)の
バッキングをすべて攻略しよう。
みたいな具体化から始まって
じゃあ、walk this wayのバッキングは
3種のバッキングがあるから1週間に一つずつ
攻略してみて、最終週で苦手なやつをやろう
みたいなプランが自然と導き出せますからね。
こういう感じで「1年やってみよう」という
最初の目標を達成していく。
1年経ってギターが辞められないほど
面白いものになってたら
「フェンダーのデータは本当だったね、
やっててよかった」
となるでしょうし…
1年後、ギターの価値がわからねば、
「1年続いたら一生続く」という
データの読み取りにおいて
何か見えてないことがある、ということです。
もちろん、計画性に偏る必要はありません。
慣れてない人からすると計画することは
窮屈でめんどくさいさぎょうだったりしますから
すべてを計画せよ、なんていうつもりはありません。
それに「何も考えずにぼんやりギターを弾く」
ということにも価値があるのです。
多くの人はこれをやっていることが多いのですが
これは単純に、「楽しみ」という価値だったり
「脳を思考モード(ストレス)から解放する」
というリフレッシュ的な価値だったりしますよね。
そういう価値があるから
ときにはぼんやり弾くのもいいのです。
しかし、そればかりではなくて、
こうやって計画的にギター練習すると
価値を素早く感じられるようになるかもしれません。
要するに両方、バランスよくやりましょう、
ということです。
ただ、90%挫折というデータの背景にあるのは
「計画性を持つ」といった取り組み方を
知らない、もしくは実践してない、
というのがあるかも知れない、という話。
これは僕が考える挫折要因の一つです。
他にもあるのでまた紹介しますね。
なんせ、計画を立ててやったことがないなら
自分なりで良いから
計画立ててギター弾いてみてください。