心身一如

人間の心と身体はつながっている

コレはよく言われていることですし
ギターでもこういうことが実感できる出来事と言うのはあります。

ただ、今日のレッスンで起こったことは
僕も長年教えてきて初めての経験でした。

 

生徒さんの状況

今、この生徒さんがやっているのは
ボサノバギター。

幼稚園の先生をされていて
園児に聞かせるためにギターを始められた方です。

なので、動揺等をボサノバにアレンジして
弾いておられます。

ただ・・・

ボサノバのコードと言うのは普通の
ロックやポップスとかでは余り
耳にしない複雑なコードが出てくるのです。

この慣れないコードが彼女にとっての壁でした。

全くコードの音がならない、という事態に。

このコードの音を鳴らすことを目的として
フォームを見なおしたり、
身体の使いかたを変えたりしたのです。

それを1ヶ月間しっかりやりこんでもらうことと
楽器のコンディションが崩れていたので
メンテナンスを出すことをお伝えしていました。

 

壁を乗り越えた方法

そんな状況で始まったレッスン。

最初に前回の内容をどれだけ消化しているのかを
僕はいつも確認するのですが、
思いの他改善されてなかったのです。

フォームとかのチェックをするも
特におかしな部分は何もない。

15分くらい頑張って色々見てみるも
原因らしい原因が見当たらない。

そこでひらめいたのが
僕の使っている楽器を使わせてみよう
ということでした。

フォームも何もおかしくないのに音が鳴らないのは
おかしいわけです。

メンテナンスはしたと言う話だったけど
残る可能性が楽器にしかないと思ったのです。

そこで僕が持っているエレキと
ミニクラシックギターでやってもらいました。

すると・・・

普通に音が出る。

 

ギターという楽器に原因があったと思っていたのですが・・・

「やはり・・・」

思った通りでした。

楽器のメンテナンスをしてはみたものの
老朽化が進んでいるギターだったら
メンテナンスといっても限られたことしか出来ない。

そういうケースだと思っていました。

「やっぱり、身体の使いかたはおかしくないみたいですね。
楽器の状態がやはりメンテをしても追いつかないくらい
おかしくなっているのかもしれませんね。」

とお伝えしたんです。

そしたら彼女も

「そうかも知れませんね・・・」

といいながら、ギター弾いてみたら・・・

さっき鳴らなかったはずのギターから音が・・・

 

心身一如

「え?」

二人して何が起こっているのかよくわかりませんでした。

「何で鳴るの?」

その時、はたと気付きました。

思い込みだったのか・・・と。

そう、コレは思い込みだったのです。

彼女は今までギターが弾けていた。

ちゃんと1曲通せるくらいのウデがあった。

なのに急に鳴らなくなった。

そこできっと
自分のウデでは鳴らないコードがある
と思ったんでしょう。

そして、ギターで音を鳴らすことというのは
難しいという思い込みが出来上がったのかも知れません。

もちろん、レッスンしている間もずっと
その思い込みは機能してて。

ダメな結果しかでなかった。

でも、ギターを変えることで
こんな簡単に音が出るなら
ギターの問題だと思ったと思うのです。

違う言い方で言うとここで思い込みが外れたんだと思います。

そしたら自分のギターでも音が鳴る、という。

思い込みのせいだとするとすごく合点がいったのです。

そして、ここまで露骨に思い込みが影響した例は
僕のギター講師歴の中でもないものとなりました。

音楽とは関係ないけど
僕が個人的に尊敬している心身統一合気道の
故藤平光一さんは著書の中で

心身一如

という言葉を残しています。

氣の呼吸法―全身に酸素を送り治癒力を高める (幻冬舎文庫)

氣の呼吸法―全身に酸素を送り治癒力を高める (幻冬舎文庫)

つまり心と身体はつながっている
ということ。

ギターにでもそれがあることは心得ているつもりでしたが
まさかこんな基本的な部分にまで影響していたとは
こちらが勉強になってしまった出来事でした。

 

ギター初心者さんだから心身一如は価値がある

心と身体はつながっています。
心身一如。

是非、これは今から知っておいてください。

ギター初心者さんというのはいい意味で真っ白なのです。

逆に言うとそれは思い込みを抱えやすい時期でもあるってことです。

だから、心身一如です。

思い込みを持たないようにして
どんどんギターを弾くことにチャレンジしましょう。